昨日付ウェブ東京新聞に「『週刊新潮』誤報 雑誌報道の自殺行為だ」との目を剥く記事。
いわゆる赤報隊事件、朝日新聞阪神支局襲撃の「実行犯」を名乗る男の連載手記で、誤報と断じた朝日が噛み付き、新潮が折れた顛末だが、同業者を社説で批判とは異例の極み。それほど新潮の今回の所業は悪質ということだ。
読まなくても分かる。週刊新潮の真意などはこうだ。実行犯を名乗る人物が出てきた。真偽はともかく長期連載の企画を立てた。1回につき記事は適当にお茶を濁して閉める。読者はしぶしぶ次を期待してまた買う。そうして2回、3回と読者を釣って続けた。そんな連載だったという感想、憤懣をネットで散見した。
週刊新潮といえば光母子殺人裁判の扇情報道が記憶に鮮明だが、古くは週刊文春の三浦事件もある。あれとて週刊誌が捏造した冤罪記事だと確信している。一方は不審死を遂げ、一方はのうのうと生きて筆を奮い続ける。彼らこそ罪ではないのか。彼らを裁く法はないのか。
*冤罪報道など、5月から始まる裁判員制度の問題をも睨んで警鐘を鳴らしたとも思われるテレビ朝日のドラマ、松本清張原作『疑惑』への感想文をこれから書きます(笑い)。