と、そのまえに断っとくが、〈「ディスティニー」じゃないんだ、「デスティニー」とちゃんと入力できるんだよ〉と、あの当時も胸張って自慢してたものだが(笑)、ことほどさように『グリーン・デスティニー』(2000年中国、香港、台湾、アメリカ、アン・リー監督)を、きのう久々堪能した。
じつは主演のチャン・ツィイーは、これも密かに「自負」してたものだが(笑)、まず名前に関してだが、〈「ツィー」じゃない、小さい「ィ」のあと大きい「イ」とつづける「ツィイー」なんだ!〉と強調、それを初めて知ったのも『初恋のきた道』(2000年中国、チャン・イーモウ監督)からで、それがいきなり『グリーン・デスティニー』だからね! あのワイヤーアクションで度肝を抜かれたわけですよ(笑)。
ワイヤーアクションなんて言葉も当時知ってた。とはいえ、幸か不幸か(笑)オレは『マトリックス』にハマることはなかったね。いや、ワイヤーアクション「全盛」ということには、当時反発を感じてたくらいだ。「つまらん傾向が流行るもんだ」と当時は49か。いま一歩で50の大台に手が届かんとする頑固爺ぃは苦虫噛みつぶしていたくらいだ(笑)。しかし、リンクしたアマゾンレビューでも窺えるとおり、この映画では一般受けも概して悪くはない。
それよりチャン・ツィイーといえば、印象最悪のわがまま姫役がこのあと『MUSA』(2001年韓国、中国 キム・ソンス監督)で出てくるが、これの印象が痛く悪かった。映画のクライマックス、居並ぶ主役級男優の一人に「こんな女のために大の男が何人も命まで賭けて!」と唾棄させるくらいイヤな役どころでもあったが(笑)、ま、それゆえ人生の真実を衝く良作でもあったということだ。
ただ、男から見てどうなんだろう。「萌え」要素としては「極めて希薄」だったといえるだろう。「女」としては感じられないが、それより普遍で雄々しい存在、たとえていえば希望の「ミューズ」というか、両性にまたがったそんな女もいるのではないだろうか。大人の男の「幸せの青い鳥」としての……
下画像は、伝説の碧銘剣(グリーン・デスティニー)をめぐって、宿命の女剣士二人が烈しく相争う! いやー、オレって「女剣戟」が好きで、そのうえレズ要素、あ、これにも一家言あって、男女のセックスがいいなんてのはウソです、男がかってにのたまってるだけのデマです。真実の性愛の悦びとは真実のレズ歓喜にこそあるもので、それを会得したいなら男もレズ歓喜の域に降らなければ分からないもので、と、そういう真理が脳裡にも胸裡にも灼き付けている向きとしては、それこそギンギンに萌え盛ってくれるわけで……(笑)!