NHKの傑作ドキュメンタリーに『映像の世紀』というのがあるんだが、その第9集が「ベトナムの衝撃」だ。タイトルどおりの衝撃的な映像で幕を開ける。1968年1月30日未明というから、旧正月テトの間隙を突いた北側の攻勢に呼応、わずか20人の解放戦線特攻隊によりサイゴン市内のアメリカ大使館が武力制圧された事件である。
解放戦線側が突っ込んで立てこもった大使館に、米軍精鋭が十重二十重と取り囲んで攻撃するようすが、当時は茶の間で居ながらにして見ることができた。戦争の中継だ。俺は小六だった。それもドキドキしたが、実はそれ以前にもっとドキドキする映像を見せつけられたあとだった。
それがここで使わせてもらった画像だ。
ユーチューブは見てないが、その後何度かテレビで見た映像からは違和感を禁じ得ない。かなりカットされているが「問題の箇所」という意味ではなく、時間が短すぎるのだ。
まず、グーグル画像検索で「阮文歛」と打ち込んで画面を見てくれ。
俺が開いたパソコン画面では、上左から「①後ろ手に縛られた解放戦線ゲリラに拳銃を突きつける国家警察長官」「②横ざまに倒れたゲリラと拳銃をしまう警察長官」「③小銃をかまえた片手越し兵士に連行されるゲリラ」の順だが、当時見た映像からはこうなる。
③連行されるゲリラ
〇拳銃をゲリラの顔のまえに何度かかざす
①銃を向けて射殺
②倒れるゲリラ
〇撃たれた頭部から血が噴き上がる
〇弱まる心臓の鼓動に合わせるように噴き上がる血の勢いが変化……
かなり長く感じられた。死体が取り片付けられるまであった、というのは記憶違いだろうか。NHKだったか民放で見た記憶だったかは不明。とにかくショックだった。これ以後で詳細に見たのは、映画館で見た『ハーツ・アンド・マインズ』だったと思う。
ちょっと動画を確認したくなったな。
と、うろうろ手間食ってるあいだに、また始まって……
●びっくらリンク●●
NHK『映像の世紀第9集 ベトナムの衝撃』
や、これ全部あるのか!?
すげえな!
いやー、さっき見たアーカイブ全部がユーチューブで見られるようになってるとは思わなかった!
『ベトナムの衝撃』必見ですぞ!