「メイキングぎらい」が最初にメイキング『「猿の惑星」のすべて』を見て、二番目に第四作『猿の惑星・征服』を見て、三番目にシリーズトップ『猿の惑星』を見て、いよいよさっきは第二作『続・猿の惑星』を見た。
やっぱり『猿の惑星』は名作だ。
しかも「『猿の惑星』は第一作以外駄作」といわれがちだが、そんなことはない。猿が人間を支配するという逆転の発想は、それこそコロンブスの卵で「やったもん勝ち」とも見えるが、シリーズ通して起きることがらの様々に皮肉や諧謔が利いて、文明批判、人間批判に満ちあふれている。
上画像は「ネタバレでしかない!」と悪評かまびすしいDVDパッケージだが、なるほど過去のパッケージにこんなシーンは使ってないようだ。だから、この際結末はぶっちゃけてしまうが、ラストは最終戦争となります。
すでに第一作のラストで、未知の惑星に不時着した宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)は、そこで知り合った唖(おし)の女性を連れて逃げ惑い、「秘密のゾーン」とされ立ち入りを禁じられている地下世界に飛び込み、そこがニューヨーク地下鉄の廃墟と知るや、「とうとうやっちまったのか、おまえたちは!」と、そこが未知の惑星どころか自分が住んでいた町でもある、核戦争後の地球と知り愕然とする——
本作が公開された1968年というのは、お客は「ロードショー」などの映画雑誌でおおよそのラストは知っていたのだろうか。恥ずかしい話だが、俺はリアルタイムで見ていながら、それがどの程度の衝撃だったか、「そんなの知ってらぁい」だったか否か憶えてないのだ。
しかし、テイラーが迷い込んだジャングルで、突然目のまえに馬にまたがった、あの精巧なメイクの猿軍団が奇怪な雄叫びをあげて登場する場面は、いま見ても十分ショッキングだ。当時ならいかばかりかと、そのおどろきの度合いが察せられる。
画質は申し分ないです。っていっても、ブルーレィは知らないよ。俺の環境は32インチパナソニックのDVDです。それで十分の画質。ソフトはメイキング入れて6枚。2600円の中古があるけど、通常配送無料の新品9800円でも高くない。超オススメ!!
Disc1 猿の惑星(1968年/112分)
Disc2 続・猿の惑星(1970年/95分)
Disc3 新・猿の惑星(1971年/98分)
Disc4 猿の惑星・征服(1972年/87分)
Disc5 最後の猿の惑星 (1973年/87分)
Disc6 特別ディスク「猿の惑星のすべて」