〈菓子がない〉〈菓子を買っておけば良かった〉と後悔ひとしおだが、なんのことはない、きのう土曜日に買ったクリスマス・ケーキがあるではないか。
きょうは日曜、まだ一日しか経ってないのか。
きのうは2013年12月21日。1951年12月21日に生まれた俺の62歳の誕生日であった。
そんな矢先のここ数日来は、年賀状印刷をひかえて心はちょっとしたゴタゴタつづきだった。
年賀状印刷といったって印刷屋まかせだ。
ところが、印刷に出すまえの、版下——印刷に組むまえの「土台版面」を版下というのだが、文章中身うんぬん以前の技術面、版下の作り方を忘れてしまったのだ。
友だちの元写植屋は、デジタル化したあとの環境から対処から、すでに現役をしりぞいて何年もするのによく知ってるが、俺なんか遠ざかったそばから忘れているから、困ったもんだ(笑)。
そんなこんなで今年は最悪の誕生日になるんじゃないかと心配だった。
12月19日は、なぜか仲代達矢のこんな顔をネットで見ていた。
映画『他人の顔』の一場面だが、この日は『東京オリンピック』(もちろん、なつかしの1964年版である!)の映画も「読んでいる」。
市川崑監督の映画『東京オリンピック』に、当時の担当大臣、河野一郎が「汚点」などと難癖つけて映画を作りなおさせた。
これに怒ったのが女優高峰秀子で、新聞投書で「この程度のオジサンが、よくまあオリンピックを開けたものだ」とやっつけたものだった。このくだりを読んで俺は溜飲を下げたのだ。「高峰秀子ってそんな女優だったのか!」と。
汚点、というなら政治家こそ汚点だ。特に日本の自民党政治は、後世、歴史の教科書では「大汚点」となること間違いない。こんな汚物に芸術だの映画を語る資格のないのはいうまでもない。
ただ、おかげで高峰秀子の偉さが分かったのだから、それくらいの「ためにはなった」(笑)。
高峰秀子の「ないないづくし」に感心した。
以下、列記する。
・動じない
・求めない
・期待しない
・振り返らない
・迷わない
・甘えない
・変わらない
・怠らない
・媚びない
・驕らない
・こだわらない……
また、映画が見たくなる……