
さて、きょうはこんな映画を見るくらい、元気になったということだろう。
ポリオの後遺症、というより老化にともなう障害の重度化で、大腿の付け根を痛くしてきのうで丸2週間。なかでできてる血腫はなかなか無くならず、いまも痛いが当初と比べれば天国と地獄。
あとは気長に治すだけです。
これを機会に、買ったまま未見の『さくら隊散る』、(自分の用では勝手に押しかけてくるくせに、こちらがこういう状況になると……そんな身勝手で薄情な)某知人を迎える必要はなくなった、というより縁切り予定につき(笑)ひとりで見ることにした。
映画冒頭、証言者の一人、小沢栄太郎が何かの講演の場面で、「原爆被害者であるという視点と同時に、日本人なら加害の視点も併せ持たなければならない」というようなことを語っているが、櫻隊は左翼であり、侵略反対の立場をつらぬき、そのため特高につけ回されたり、とっ捕まってひどい目に遭わされたり、それが一律に原爆の被害に遭わなければならない理不尽、不合理。
顔が命の女優の顔が死んでいく! 原爆後遺症の脱毛だけでなく、点々と現れる斑点や痣でみるみる変貌しつつ、病苦の断末魔にのたうちまわり死んでいく姿は悲痛このうえもない。
『さくら隊散る』 アマゾン 中古 3480円
収録されている予告篇も傑作!