第二夜は『パットン大戦車軍団』(1970年)だが、ネットで誰か書いてたように、この題名だと「大戦車戦」映画かと勘違いするが、いつものバカ邦題というやつで、原題はただの「パットン」皮肉を込めて付ければ「パットン大将軍」といったところだろう。
監督のフランクリン・J・シャフナーは『猿の惑星』だったんだよね。新宿西口パレスという二番館で『二〇〇一年宇宙の旅』と抱き合わせ上映していて、こっちはちっとも面白くない(というか難解でバカな俺なんかには分からん!)のに、『猿の惑星』はやたら面白かった記憶が強い。
だからというのではないが、この『パットン』もドンパチだけのバカ戦争映画とはわけがちがう。画像は映画の冒頭だが、満場の兵隊(部下? 何かの講義か?)をまえに訓示を垂れる場面だが、これから彼の部下になる一部の者にとっては、地獄が待ってる(笑)ことを知る由もないだろう。
戦争が好きで好きでしかたないのだ。戦争のために生まれてきたといっていいだろう。自ら「戦場が好きだ」と豪語し、浮ついた兵や臆病な新兵など、遠慮会釈なく怒鳴りつけ、はたきつける。「ここは勇士のいるところだ。恥知らずがけがす場所ではない」と言って、病院からたたき出すのも厭わない。
とうぜん軋轢が起こる。軍にさえにらまれる。
しかし、それが戦場であり、軍隊であり、なによりこの主人公はアメリカを体現しているのではないかと思えてきた。
それにしては長かった(笑)。
172分。10時に終わるよう7時から見始めたが、原則「あと何分か?」と、映画終了まで時計を見ることを禁じているが(笑)、「そろそろ終わりだろう」と思っているところに「インターミッション」の表示が出て来たのにはがっくりきた(爆笑)。
といって決して退屈な映画ではない。
また、一部レビュアーが書いているように、戦闘場面が少なくて退屈だというのも見方を知らないアホだ。案外にドンパチが多かったというのが感想。『人間の條件』見て思ったことだが、ほんとうの戦争(に体験するということ)なんか、けっこう地味なもんだと思うよ。映画みたいに激戦だらけの「地獄」なんかはめったにあるもんじゃないと思う。それこそガタルカナル玉砕や沖縄戦などよほどのことなんだと思う。
いよいよ今夜は『戦争と平和』だ。
昼まえに大江戸線で上野に行き、松坂屋でおせちを受け取る(笑)。クリスマスにケーキを買わなかった代わりと、今年はおせちを買った。といって贅沢はできないので探しに探し、かわいい「子どもおせち」というのを見つけたんだ(嬉)。
きのうは予報で「強風が吹く」というから、どうなるか心配したものだ。「31日にかけて」は31日が入るのか、入らないのかと、おせちを受け取りに行けなかったらどうするかと(だからデパートのおせちはイヤなんだよ)(笑)。
しかし、大江戸線の駅までは歩いて2分くらいの距離だしね、着いたらこれもデパートは歩いて2分くらいのものだ。心配した強風も、雨も降らないみたいだし、あとはちよだ鮨で海苔巻きでも買って、それをつまみながら7時間頑張って見よう(笑)。
あいだに「ホンマの紅白歌合戦」更新します。