今年になって、いやなニュースばかりつづく。
「さいたま一家餓死」(画像は現場のアパート・TBSニュース)のつぎは「立川母子病・衰弱死」だ。
それでみんな忘れかけてるかも知れないが、1月には北海道で、「生活保護の申請を受理されなかった姉妹の病・凍死」の事件があった。役所の怠慢で死んだからには殺人にあたるほどの事件だ。知的障害のある妹の携帯に残された「111」の履歴がネット掲示板を衝撃させたという。妹は、110番を誤認して111と入力したと推察されたからだ。
原発推進知事高橋はるみの北海道といえば、おなじ1月、「夫が認知症という老老介護の果てに病・餓死」した事件もあった。
知的障害といえば、今朝、ウェブ東京新聞で見た立川の母子も、くも膜下出血で死んだ45歳の母親のそばで死んだ、4歳で話もできない知的障害だったという。
けさの「筆洗」では「さいたま一家餓死」についてこうも書く。
[洗濯物を干すためか、ベランダに置かれたサンダルを見ながら考えた。最初に誰かが倒れた時、残された二人はSOSを外部に伝えるすべはなかったのだろうか。独りぼっちになった人は、生きる気力は残っていなかったのだろうか]
そしてけっきょくは、ついに近所との接点は深まらず至った死を、[“緩慢な自殺”のようにも見える“孤独な死”](“ ”はホンマ)ととらえ、最後にこう結ぶ。
[かつて、ホームレスの人たちを取材していた時に耳にした「無縁地獄」という悲しい言葉がよみがえった。]
記者は「孤独死」のように書いたが、俺には「孤絶死」のイメージが強い。
3年超世話になったヘルパーと、どうやら明日が最後となる。別に嫌ったわけではないというから安心したが(笑)、仕事の関係ではいたしかたない。
しかし、かなりのショックだった。
別に惚れたわけではないが(スマン!)(笑)、週2回は確実にきていた人がつぎからはこないとなると、それは寂しいものだ。特に今回のヘルパーは格別だ。
というのも、映画が好きでね(笑)。
まあ、映画の話を2人でしだすと仕事になりません(笑)。「おい、手動かせってんだ!」「俺のところの仕事するからには口八丁手八丁でなければ勤まらないんだ!」(笑)。
喧嘩もしました(笑)。
30代ってんだが、小津が好きで、溝口が好きで、きた当初、いつごろのことだったか、「じつは黒澤も好きで、『七人の侍』なんか……」といいかけた時には「おーっ!」と俺に喚声を上げさせたものだった(笑)。
なつかしいです。
いつまでもお元気で、おしあわせに……って、おいおいおいおい、そういうんじゃないんだよ(笑)。
こんだ、しばらく事務方だってから事務所でもたずねて行くか。
お茶くらい出せよ(笑)。