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松本清張の小説はずいぶん読んだが、清張ミステリーの緻密な構成と妙味ある文体はともかく、よくかんがえたら平均的市民(人間)が、小さなウソを隠すために大きなウソ(犯罪)を犯す話で、「別にそんなん気にしないよ」という性格だったら犯罪には至らない。 たとえば、『ゼロの焦点』。進駐軍相手にパンパン(売春)してたという過去を夫に知られたくない社長夫人が、自分に近づいた(と思い込んで)昔、警察の風紀係をしてパンパンを取り締まってた元刑事を、まったくの勘違いで自分からバラしてしまい、あげく謀殺する。 つまり彼女は「汚い過去」(と、これも勝手に思い込んでいる。殺された元刑事のように、「パンパンも戦争の落とし子、犠牲者」と思えば、その犠牲は「勲章」みたいなもの!)を夫に知られることで離縁され、現在地位から転落することを恐れて罪を犯したのだ。 しかし、冷静にかんがえれば分かる。過去を知られる恥ずかしさは殺人を犯すほどの、殺人罪で刑に服するほどの不自由に見合うことなのか、ということである。転落というなら、そんな勲章を勲章と認めず自分を棄てるような価値観の男といる妥協こそが転落ではないか。 テレビ東京が水曜ミステリー9で松本清張特別企画として3作つづけて放送してた。 初回は小泉の息子が出るので見なかった。息子に罪はないが、たまたま美輪明宏の番組に出たとき、手放しで「父を偉い」といってたのを見て「こいつはダメだ」と思ったからだ。たとえ批判はせずとも、含みをもたす言い方はあったはずだ。しょせんはバカなのだ。 あとの2作は女優が好きで見た。 『聞かなかった場所』は、坂の途中で倒れて死んだ夫の、死の真相をさぐる妻の話で、厚生福祉省といわれてる役所(笑)に勤める彼女を名取裕子が演じてた。酒井美紀がそれこそ「悪い女」(笑)を演じてたが、あえて殺されるように名取を挑発したのはバカかと思った。 そのバカに輪を掛けたのが『鉢植えを買う女』の余貴美子だ。“個人金融”で「金にしか興味のない貯金箱」と陰口たたかれるほどの金好きが、欲得ずくで近づき、抱いた男に夢中になるなよ。そのあげく、聞くに堪えない悪口雑言叩かれたからって殺すなよ。アホかと思う。 けっきょく2作とおして感じたのは、「女はアホでバカ」、よく悪口の見本にされる「子宮でしか息してない生き物」ということになる。こんなドラマ、女が抗議しなかったのだろうか。非モテ女同盟とかないのだろうか。そう思ってたら、ある映画を思い出した。 テレ朝・日曜洋画で録画したのを、いまだ消せずにいるのが『悪人』という日本映画だ(李相日監督 吉田修一原作・脚本 妻夫木聡主演 深津絵里共演 2010年作品)(上画像)。 それほど心に残る作品だったわけではない。 心に残るというより、気になってしかたない部分が消しても消えないシミのように心の片隅に引っかかったままでいる。 前田有一による「尽くす女」の深津絵里はこの際どうでもよい。第一、深津絵里があんなに痩せているとは思わず、出てきてもその人本人と思わなかったくらいだ。 それより、前田などいささかも触れてないが(笑)満島ひかり演ずる石橋佳乃である。だからへそ曲がりの俺は、佳乃の側から見た俺の勝手な解釈でその場面までをつづる。 佳乃もまた出会い系サイトで男を引っかけ、刹那的な愛に生きる都会の孤独の海にもがく若者の一人だった。それが増尾と清水(妻夫木)を二股かけたのは、清水がどうにもダサイ男に見えたからだ。 清水は肉体労働のワーキングプアで、そのくせ車が好きで、スピード狂で、自分に会いに遠隔の地から通って、それだけが好きできているようで、一発やったらまたぶっ飛ばして帰る。その点、増尾はスマートで技巧にも長けて、金持ちでもあるから魅力は十分だ。 清水を呼び寄せた晩、増尾もかかった。 清水には悪いが、今夜は帰ってもらおうと、清水を袖にして、清水が見ているまえで彼の車に誘われるままに乗った。 ところが…… 夜のドライブと洒落こんで乗ったものの、相手は全然自分の話に乗ってくれない。話がつまらないのか、それにしては不機嫌だ。そのうち、言いにくそうにしてたが、たまりかねて「臭くない?」「気になんないの?」 あ、そうかと思い出した。 「ごめん、さっき、友だちと入った店で餃子食べたんだ(友だちは「よせ」と言ったのに)」 謝ったが許してくれず、ガムを噛んでも許してもらえず、家の旅館の話で、「わたしって旅館の女将さんは勤まらんわ」そう冗談言ったらカチンときて、 「別にあんたに旅館継いでくれとは言っとらん。あんたとオフクロは女が違うんだ。あんたは女将というより仲居がタイプだな」 そう言って車を停め、峠越えの途中という山の中、 「降りてくれや」 「え、こんなとこで? 冗談でしょ」 信じられない! そう思ってしぶり、拒否し、抵抗する佳乃をたたき出し、蹴倒し、打ち棄てて車を走り出して逃げ去ったのである。 失意。呆然。 そして恐怖と心細さ。悲しみなんかとっくに超えた怒りの感情。 と、見慣れた赤い車。夜目にも目立つ車。 あいつだ。清水だ。 ドアが開いて、「乗れや、こんなところにいるわけにはいかんだろ」と勧める。 尾けてたんだ。ストーカーみたいな奴だ。「反吐が出る!」と、助かったという感情より気持ち悪さが先に立ったのだろう。 このあと佳乃は信じられない行為に出る。前田は別の場面で「信じられない」を使ったが、俺にはこの場面こそ信じられない(笑)。 佳乃は助けに来た(結果的にそうなった)彼にこう言ったのだ。 「あんたなんか好きじゃなかった。 なのに抱かれてやったんだ。 誰があんたなんか。 助けたと思ってんの? 冗談じゃないわ。 わたし助けられたなんて思わない。 あなたにレイプされたって言うわ。そしたら、あなたとわたしと世間はどっちを信じると思う?」 そんなことばを浴びせかけたのである。 これが「よせよ」「誤解すんなよ」と触れかかり、もみ合う最中にいわれた罵詈雑言であるからには結果は目に見えている。助けようが助けまいが清水はレイプ犯である。 こうして『悪人』は、「ほんとうの悪人は誰か」「この世で真実は何か」という深遠なテーマ(だと思われること)によって名画と認められるわけであるが、それで悪人にされた佳乃はどうなるのだ。逮捕される清水は悲劇か。 ここからは俺の想像である。 佳乃はなぜ、あんな行為に出たのだろう。 答はこうだ。 佳乃も自分に嫌気がさしていた。出会い系サイトで知り合い、見せかけの愛を愛と信じて、そんな自分をリセットしたかった。これでもし清水が自分を許してくれたら、「わたしは今度こそ清水の心に飛び込んで行こう」と。 これは想像だ。 そしてここからは俺の創作である。 清水は結果として佳乃を絞殺した。 しかし、その事実は、その後出逢うことになる馬込光代(深津)にも、警察でもしゃべることなく、清水は極悪非道なレイプ犯として裁かれたことだろう。 なぜなら、彼にもやっと気がついたからである。 佳乃の本心を。 いや、それが勘違いであってもいい。すくなくとも、最初は佳乃に愛を持っていたはずである。その目に狂いがなければ、というより、あの一事をもって佳乃のすべてを否定していいものだろうか。「もしかしたら」という仮定がある以上、あの一事を万事として佳乃の人間性を決定づけていいのだろうか、と。 渥美清の『父子草』をとうとう3晩連続繰り返し見てしまった。 最初、勘違いした。 この映画には善人しか出てこない、と。 そういう映画はたしかにある。しかし、それがほんとうなら、そんな映画は実はつまらないウソ映画だ。 『父子草』はちがった。 映画には、ほぼ4人しか登場しない。 「生きていた英霊」として戦地から帰り、妻子を失った果てに、ひとりの苦学生と巡りあう義太郎(渥美清)。その渥美の愚痴を聞く映画の中の世話女房的存在、おでん屋の女将・竹子(淡路恵子)。そして働きながら大学受験に挑み、結果的に義太郎の生きるよすがとなる18歳の若者・茂(石立鉄男)、その恋人・美代子(星由里子)。これに准登場人物として義太郎の飯場仲間・鈴木(大辻伺郎)が加わる。 何回か見ることでより分かるが、義太郎には結果的に義太郎を捨てることになる妻がいて、義太郎は死んだものとして後添いに義太郎の弟を添わせる身内がいるはずだが、その経緯は出てこない。女房が出てくる場面は、戦争に取られるまえで、愛児を妻といっしょにあやす回想であり、赤紙がきたのち軍服を着て日の丸の小旗を振ってみんなから送られる場面であり、イヤな部分はスルーされている。 またたとえば茂の恋人の父が経営する団子屋は倒産寸前で、その原因たるや父のばくち好きで破産、夜逃げするハメになるのだが、夜逃げの当夜、茂のアパートを訪れ、「運びきれない荷物の一部を預かって欲しい」とちゃっかり頼み込む美代子の明朗闊達ぶりを描くが、ダメな父も登場しなければ、倒産に至る経緯も描かれない。すべてがこの調子である。 つまり本作は登場人物たちの楽しい想い出、またはつらいが、それを通り越して今では懐かしい想い出となった数々を描いているのである。善意の人々の想い出の中では、人はその人のいい部分さえ憶えていればいいのだろう。 ●●参考リンク●[前田有一の超映画批評]から『「悪人」75点』 お、忘れてた。 俺は松本清張、夏樹静子とも誕生日がおなじなんだぜ。「だからどうした」といわれても困るが(笑)。
by web_honta
| 2011-12-30 10:52
| 映画大好き!
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