きのう夜、NHKスペシャル「シリーズ原発危機」第3回『徹底討論・どうする原発 第一部・第二部』を見た。
期待はしていなかった。
両論併記で、けっきょくは「電力は足りない」「経済をどうする」「熱中症でも国民は苦しんでいる」という乗りで、原発再開に視聴者を誘導していく肚だろうと。
いい意味で裏切られた。
というか、もう、福島の事故で日本人はすっかり原発忌避症になり、日々、食と大気の汚染でおびやかされ、どんな甘言をもってしてももとにはもどらないだろうことを確信した。
日本で原発は「終わった」と感じた。
番組への意見1万件(ちなみにこの番組へのツイッター、第二部のみでも4000件超!)。
番組での紹介内容「原発やむを得ない」が、九電やらせメールのあとだけに(笑)「ほんまかいな」と胡散臭かったが、それすらわずか、紹介された大部分のメールは「原発停めよう」か、「もう無理」という意見だった。
司会は三宅民夫アナウンサー、アシスタント守本奈実。解説者は、3・11以降すっかり原発慎重派となり、反原発な指摘で一時干されたといううわさもある水野倫之。
特別ゲストとして、訪問中の福島から事故担当大臣細野豪志がモニター出演。
以下、討論は、反対陣営として環境エネルギー政策研究所所長飯田哲也、ノンフィクション作家吉永みち子、そして……
ピカイチは元原子力プラント設計技術者として3・11以降小出先生とともに反原発派・脱原発派の星、後藤政志先生。「福島もまだ終息してないのになぜいま推進が口にできるのか」「人的、経済的被害ばかりではない、京都が、奈良がなくなるという可能性が十分あることをどう考えるのか」と迫る怒りの迫力がハンパ無い!
対する推進派のキチガイは原子力安全委員会専門委員・北海道大学教授奈良林直、21世紀政策研究所研究主幹澤昭裕の2人だが、くるしい弁明に終始して痛々しいばかりだ。奈良林などは妄想狂のまま死ぬのだろうが、澤は早晩転向、脱原発の軍門に下ることを予感させるショボ顔だった(笑)。
動画のユーチューブを見つけた。
●●さらば原発リンク●
ユーチューブ動画『NHKスペシャル シリーズ原発危機 第3回「徹底討論 どうする原発』(1/4)
広瀬さんならずとも、俺も、こないだ外で。
ランドセル背負った、学校の制服着た1年生くらいの女の子だろうか。父親というよりおじいさんくらいの歳の大人に手をひかれて、その後ろ姿が。それが電動車イスの目のまえを歩いてるんだ。1メートルくらいの身長は1メートルくらいの座高の車イスとぴったり合うんだ。
その子のランドセルに文京区の名札があった。
角を曲がって別れたあとも……
やけに「文京区」ってのが心に焼きついてね。てくてくあどけなく歩く姿とそれがダブって……
〈文京区って、たしかホットスポットあったよな〉
そう思ったら、もうダメ!
無性に涙がぼろぼろぼろぼろ……
後藤先生も素晴らしかったが、広瀬隆先生も“日本の父親”だったな。
お薦め、ざまあみやがれい!が、広瀬さん出演番組の広瀬部分を文字起こししてくれた。
●●心は福島へ!リンク●[ざまあみやがれい!]から
『広瀬隆「福島原発はわずか500ガルでぶっ壊れた。新潟中越沖地震は2500ガル」』