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ドラマや映画とちがって、長さを要する小説をふたたび読もうなどと考えることはめったにないが、それでも必要に迫られて読むことはある。最近ではテレビ朝日が放映したビートたけし主演の『点と線』を、原作との違いを知りたくて読んだし、おなじく『疑惑』を読んだ。 こんどの『かげろう絵図』も時代劇ながら松本清張作である。 「時代劇ながら」といったのは、清張といえば現代日本の政治と社会のメカニズムを推理小説の世界に置き換えて描破する、社会派ミステリーの大家というのが、おそらくは誰もが認識する清張観だからである。 だが、トラベルミステリーの走り(といえるかどうか)『点と線』で売り出した当時はともかく、本作ヒットを経てゆくゆくはノンフィクションや古代史にまで手を拡げるようになり、作風もジャンルも大きく間口を広げた。 俺が清張時代劇を知ったのは、じつは印刷会社に就職していた二十代前半、時代でいえば70年代中期であった。会社の同僚の一言に本書タイトルがでてきた。その人が時代劇ファンだったかどうかは忘れたが、「清張先生の時代劇ミステリーこそは凄い時代劇小説だ!」という口吻と絶口調が本作との出逢いとなった。 じつは、就職するまえ、最後の大人の施設である某世田谷区の某職業技術習得関連の施設にいたとき、文藝春秋社が月々刊行する清張全集を全巻買いそろえ、主だった何冊かは読んでいたが『かげろう絵図』は未読だった。 一読して中毒になった。元来時代小説は雰囲気になじめず読むことはなかったが、その後いろんな人が本作を褒める言葉に共通するように、俺も清張時代劇の“現代に通ずる普遍性”にすっかりハマってしまったのである。 時は徳川13代将軍家慶の時代だが、実権は大御所家斉が握っており、さらには家斉の愛妾お美代の方(木暮実千代)の養父中野石翁(滝沢修)が隠然たる幅を利かせ、方々に眼を光らせて政治の裏舞台に君臨していたのである。 その大奥。お多喜の方(矢島ひろ子)が子を身ごもったものの、事故をよそおって流産させられるという事件が起きた。美代のさしがねだったが、美代の方を助けたのが、幕政改革のため乱れた大奥粛正をめざす旗本島田又左右衛門(黒川弥太郎)から遣わされた登美だった。 一方、そんな政治のどろどろを横目に、又左右衛門の甥新之助(市川雷蔵)は、登美と瓜二つの豊春(山本富士子)を女にして気楽に、平穏に暮らしていたが、隣家の町医者良庵(志村喬)が大奥からの使いで療治におもむき、美代方中年寄りの不義による懐妊を知るところとなるや俄然風雲が急を告げる。 大奥の醜聞発覚、ひいては自身の権勢が揺らぐのを恐れる石翁による菊川謀殺。菊川懐妊の秘密を知る良庵かどわかしと、物語は市井の人々を巻き込んで虚々実々の展開を見せる。 という波瀾万丈のストーリーを、59年製作の日本映画にて知るところとなり、同作放映のスカパーを録画した。 録画しながら、事前に本編評判をネットで知ろうと検索をかけたところ、奇妙な記事をみかけた。[日本映画・体質改善の焦点]と題するサイトのような記述題名のような、そこでの著者はただひたすら怒っているのである。 封切り時に勇躍見に入り、幕が上がり、ストーリーが進展、いよいよ佳境というときにエンドマーク。「なんだ、これは!?」ということになったとある。筆者は「前編終」とあったと書くが、事前に前後編の一であるという表示はどこにもなかったと怒っているのである。 まあ、それだけならよくあることで、東映の『笛吹童子』や『宮本武蔵』は前後編どころか何部作にもわたってつづいて完結するわけだが、こと『かげろう絵図』に関してはその後、いままで続編が作られたという形跡はない。 俺も記憶がいい加減で、好きな清張作品で、こんな映画があるのになぜいままで録画し、保存してこなかったか、衣笠貞之助監督なら酷い駄作ということはあるまいと不思議に思い——とはいえスカパー放映時にあたってもそのような豆知識は皆無、ちょうど録画が終了する時間だったのでエンドタイトルだけでも確認しようとテレビを点けた。 どうやら前述筆者氏の記憶はまちがいで、エンドタイトルは、ただ一文字の「終」。しかし、最後に述べたナレーションは「このあとどうなることか」といったニュアンスであることから、後半分をうっちゃったものであるのは明瞭。また、本編内容も原作の佳境部分で打ち切られていることはいうまでもない。 おどろいた。こんなひどい作品もあるものかと別の感動をもったくらいだ(笑い)。 そういうことから原作をもう一度読み返してみたくなったというわけだ。 しかし、ひどい。ひどすぎる。 キネ旬データベースですら、ことの顛末——つまりは前後編で完結すべきところ、客の不入りかなにかで前編のみで打ち切ったという経緯、そんなことが一つも書かれていない。 考えれば考えるほどひどい話だ。 半分見せた以上は、客が入ろうが、はたまたなんらかの抗議運動が起きようが、あとの半分も作って公開、完結するのが製作者、興業主としての責務ではないか。これなら詐欺と訴えられても何ら文句はいえまい。 ま、五社協定などという日本映画界の癌ともいえる制度を作った大映のことだから、このようなバカ規定もとうぜんの成り行きだが、五社協定については別にゆずる。 小説を書かしてくれー(泣)。 *上は新之助を演じた市川雷蔵、冴え渡る剣さばきの一シーン(画像は白黒だが、本編は総天然色、大映スコープ=笑)
by web_honta
| 2009-11-09 17:50
| 映画大好き!
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