俺の小説は、実はとてもふつうの人には読ませられない残虐で鬼畜な内容だが、それを通してリアル友だちになった人はみんな、「マルさんがこれほどまともな人とは思わなかった」とびっくりする(爆)。当然でしょ。
エロだSMだそんなのに血道をあげてどうする? よく言うよ。推理作家は殺人者か。
また、現実に行なわれてることの方がどれだけおぞましく鬼畜か。それを正しく報じてこないでやれ弱者救済、人権擁護、差別反対、9条護れだぁー? 笑わせるなよ。
俺はずっと左翼の、女性の人権擁護を標榜する人がたに訊きたいと思っていたことがある。
——売春、なんでいけないの?
その反対の場面では「障害者の性も認めるべきだ」という。おお、おお、立派立派。
『ナショナル7』というフランス映画をご存じか?(参照
「ロックのシネINDEX」そのうちの
『ナショナル7』の項)
左翼が、ああいう娼売の人がたにも眉をしかめていたとしたら、それも大した偽善だぜ。
ミニコミ「月刊障害者問題」(略して「障問」)は1976年5月に創刊された。それが朝日新聞東京版で報じられた時の反響の凄さは、仕事から帰ったあとの自宅の三畳間の電話が落ち着く間もなかったくらいだ。
時代は新左翼運動やウーマンリブ華やかなりし頃——施設を出て下町に一人ぐらし、片道40分の車イス徒歩通勤をしていた頃の四方山話を綴ったエッセー『もうひとつの青春』の連載の後、野坂昭如の『エロ事師たち』の語り口に触発されて書いた『男の劇場』は、先の「青春エッセー」とは内容も文体も一変、障害者の性を売り物にした娯楽路線といってもいいほどのものだった。
これは他のページが問題意識に溢れた内容だけに“障問のオアシス”とまで呼ばれた。もちろんそう呼んでいたのは男性陣ばかりだったろう。だが不思議なことに、まっこと不思議なことに「男の論理」満載、この軽薄調エッチエッセーに、心配されたリブからの抗議はほとんど無かったのである。モテない重度障害者男への同情だとしたら、それもまた差別だ。
眉をしかめる向きも多かろう配慮からリンクのみにとどめます。自己責任にてどうぞ。
『男の劇場』扉(目次)
ちなみに以下はエロなしバージョン直リンクです。
エロなしバージョン
『男の劇場』パソコン奮戦記
『新・男の劇場』祭りの太鼓
社会派バージョン
『男の劇場』くたばれ! 春闘
『男の劇場』2010年車イス騒動
『男の劇場』あぁ瞼の母!