まず、あらたなベストスリーを並べた。
『マイ・レフトフット』(1989年)を、『ゴッドファーザー』(1972年)の
マーロン・ブランドデビュー作でもある『男たち』(1950年、画像左)と入れ替えた(DVD発売は2012年!)(ちなみに、アマゾン『男たち』におけるレビュアー“Z”は、ホンマのアマゾン登録レビュアー名で、由来の「Z」は、コスタ・ガブラス監督の名作! 傑作!『Z』から取ったもの!)。
本題にもどれば、「障害者の、しかも脳性マヒ(CP)者演技!」のインパクトなら韓国映画の『オアシス』ムン・ソリの障害者演技こそが白眉と断じて疑わない。ただし『オアシス』日本公開は2004年だが、製作は2002年。このため日本人の目に触れたのはおそく、先行して公開された、似たような設定の邦画『ジョゼと虎と魚たち』(犬童一心監督)のパクリだと批判されたこともあったようだが、それこそとんでもない言いがかりなことは、実際見たら一目瞭然!
そうしたことから、おなじCP者が主人公の『マイ・レフトフット』まで入れたらバランスを欠くところで、それより戦争で負傷した結果の脊髄損傷者(中途障害)を主人公とした『男たち』を加えることは、バランス感覚からいっても当然なわけだ。
もちろん『オアシス』には、それだけでない良さ、また、かつて作られたどの国の、どんな障害者映画にも見られなかった「障害者像の真実」が随所に見られる。映画『オアシス』の、より深い考察と障害者的観点はまた別にゆずるが、ここでは俺がひいきにしてる映画評論家の「讃辞」をリンクしておく。
●参照リンク●●
超映画批評家・前田有一の映画『オアシス評』(100点満点の90点!)