ネットで昨年2013年春に配信した『仁義なき戦い』。
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5部作配信「愛しの仁義なき男たち」
そこでの惹句を見ていただきたい。
「イカした男たちが登場する実録ヤクザ映画の金字塔」を最初、「イカれた男たち」と読み違えて〈やっぱり、目、悪いなー〉と絶句、自嘲してたが、そうじゃなく、「イカレ」まで片仮名で読み違えたのならそれほど不自然ではないのか、と、そのことに気づいて妙に可笑しかった。
その2013年は「深作欣二監督没後10年」と、「作品『仁義なき戦い』公開40周年」でもあったということだが、おとといから深作欣二監督版『仁義なき戦い』初期五部作を毎日一作ずつと決めて見つづけてる。
これ、いつ録画したのかな、と思って日記を調べたら3年まえの2011年3月だった。わざわざ東映チャンネルを2か月契約しての貴重な録画だったわけだが、なぜかといえば、そのまえの年の暮れ大晦日に、「ひとり映画会」と銘打って「『人間の條件』大会」をやり、毎年大晦日に「紅白を見ないで長時間映画を見る」企画を立てて実行した嚆矢となったわけだが、その第二弾のつもりだった。
『人間の條件』五部作は合計で9時間半あって、昼の12時に始めれば休憩入れていい具合に夜中12時に終えることができ、年の終わりの企画としては最適な条件にあたった(同様の条件にあてはまる企画として『戦争と人間』各前・後篇三部作、『宮本武蔵』五部作がある)。
しかし、『仁義なき戦い』五部作の合計は7時間半くらいにしかならず、また、「名作とはいえヤクザ映画で年を越すのもなぁー」と禁忌ムード濃厚(笑)。かくして録画だけしてそのまま残ったのをいま見てるわけだ。
最近、文太兄ぃと健さんの訃報を知り、菅原文太の映画と高倉健の映画をまとめて見たいと念願した。といって『網走番外地』シリーズも『トラック野郎』シリーズもとっておらず、どうしたものかと思ってた。
萬屋錦之助こと中村錦之助主演の『宮本武蔵』五部作は、今年の大晦日ひとり映画でやると決めていた。『仁義なき戦い』はある。と、『宮本武蔵』での宿敵小次郎は高倉健だったじゃないか、と思い出し、「なあんだ、両方あるじゃないか」(笑)
こうして2014年12月、東映の大スター、二巨塔、菅原文太と高倉健を偲ぶ冬の夜は華やかに、有意義にながれていくのであった。