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しかし、その時俺は、確かに「死んでもいい」とさえ思ったのだ。 熊井啓監督の映画『愛する』は、たしか報知新聞か何か、スポーツ紙の賞を取ってたと思うがうまく検索できない。総体的には評価は低い。大西なんとかいう障害者からは総スカンだ。褒めてるマスコミもぎこちなく、どう褒めて良いか分からない褒め方だ。いいと思うが何がいいか上手く表現できないのだ。 じゃあ、おまえはちゃんと褒められるのかと問われれば、俺だって自信がない。 ただ、俺の場合、視点がはっきりしてる。 俺は障害者としてストーリーの中の一方に肩入れできるから、ドラマに無理がなければすんなりと入り込めた。 原作は遠藤周作だが、この際それは忘れて良い。おなじ原作の映画化は二度目で、浦山桐郎監督による『私が棄てた女』(1969年)も同時代で見てるが、つまらない映画だった。そう断言してまちがいないだろう。 森田ミツは「ぽっと出」の芋ネエちゃんで、原作でもパッとしない。美人かブスかといえばブスの部類で、浦山桐郎監督の映画でも地味な新人女優が演じてた。浅丘ルリ子が対抗馬的役割といえば分かるだろう。 しかし、熊井啓監督版では浅丘ルリ子の役はおらず、以前新人が演じてた森田ミツを演ずるのは酒井美紀、とてもブスじゃないどころか、美人の部類だ。しかし、うまくブスにしてた。というとメイクで、と勘違いされそうだが違う。性格ブスというか、野暮ったさ、「芋ぶり」でそれと見せて成功してるのだ。 俺はさっき、「一方に感情移入して」といった。 映画『愛する』には信愛園という、信州の片田舎に建つ施設が舞台にされるのだが、そこはハンセン病者の施設なのだ。昔は「らい」と呼ばれ、国の無策もあって周囲の無知や偏見にさらされ、社会の片隅にひっそり暮らさせられてきたのだ。その歴史的実態を、モノクロ映像で見せる大事な場面があるが、そこでの当事者を演じるのは小林桂樹で、セリフを廃したなか、リアルなしぐさでハンセン病者の暗さ、哀しさを表現していた。大西なんたらいう人も、このあたりを見た不快から舌鋒烈しくしたのではなかろうか。 しかし、最初にも書いたように、俺はこの映画を見ながら死んでも悔いはないと思った。 その場面が映画の半分近くにある。 森田ミツ(酒井美紀)は、恋人(渡部篤郎)との逢瀬で手首のアザを見つけられ、医者に診てもらう。そしてハンセン病の疑いを持たれ、信州の専門の療養所に泊まり込み、治療に精出す。最初の晩は心細さと病気に対する絶望のあまり泣きの涙だったが(この気持ちは「施設体験者」という共有感から痛切に胸を打ったが)、ミツは持ち前の性格から翌朝には「けろっ」と元気に、それどころか理不尽に「業病」の烙印を押され、こんな片田舎の施設に隔離同然の身の上の患者さんたちに同情、たえ子さんという親子ほども年の違う先輩とも仲良くなる。そうして介護に精出すなか、ある日、たえ子さんに伴われて婦長や園長のもとに呼ばれると、「じつは、とんでもないことが」と園長。不安な面持ちのミツに、園長は「検査の結果、あなたはハンセン病でないことが分かった」と、最初の病院での不手際を「おなじ医者として」平謝りに謝るのだった。それを知ったミツの驚喜。満面喜びで患者一人一人に挨拶してまわり、患者さんたちからも祝福を受けて旅立つ。 上りのホーム。特急あずさがきかかる。その時、別れ際にたえ子さんからもらった、元気なころのリサイタル記念の指輪、いまは病気で麻痺してはまらなくなったから、「上げたいのよ、ミッちゃんだから!」といってはめてもらった指輪が「キラリ!」と、その時——〈わたしは悪い女……〉愕然とうなだれるミツの心に、他意のない素直な気持ちで接した時の、患者さんたちの喜び、哀しみを思い出し、ボストンバッグを取り落とす。と、その目のまえを特急あずさが走り出す、力なく肩を落としたミツのまえを素通りして東京に向かう。 ミツは勇躍施設に還ってきた。 園長も婦長もたえ子さんもそんなミツにおろおろするばかりだが、後顧の憂いなく、また患者さんの心に帰り着いたミツは晴れ晴れとしたものだった。 と俺がいうと、「じゃあ、おまえは障害者の幸せのまえには、ミツのような純粋無垢な心の、天使のような子に犠牲を強いてもいいのか」と責められるだろう。 しかし、俺はこう考えているのだ。 ミッちゃんには実は思い焦がれている恋人がいたんだ。しかし、自分の幸せだけ考えてさっさと出ていくわけには行かない。そう思って還ってきたのだ。だったら、こんどは自分たちから送り出そう。すぐには無理でも、一月か、せいぜい二月中には「ミッちゃん、もういいよ。こんどは君が幸せになりなさい」といって心から祝福して送り出すんだ。ミツだって、それでどんなに気が休まるか知れやしない。そのための準備期間だ、と。 しかし、ミツは近づく長野オリンピックの準備に爆走するトラックに巻き込まれ、患者さんが丹精込めて飼育したニワトリが産んだ卵を、鶏卵を大事に持っていたため、とっさの動きができず車に轢かれて死んだのだ。責任は熊井啓だ。あれほど患者思いの、天使のようなミツを殺すどんな必然性が映画にあったというのか。 だからイヤなんだよ、お涙頂戴でしか人を感動させることのできないへっぽこ監督は!(笑)
by web_honta
| 2014-11-09 16:48
| 映画大好き!
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