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映画本篇が始まって3、40分目くらいに当たろうか。こんな場面がある。
「おい、お侍ぇ。まぁ見てくれ。これがおめぇたちの食い分だ。 ところが、このヌケサクどもは何食ってると思う? ヒエ食ってんだ。自分たちはヒエ食って、おまえたちにゃ白い米のメシ食わそうってんだ。それが百姓には精一杯なんだ。 何いってやんでぇっ!」 多々良純演ずる馬子が、ドンブリ一杯のほっかほかメシを差し出し、憤懣のたけをぶちまける。それを志村喬扮する歴戦の古武士、島田勘兵衛がおごそかに受け取り(上画像)、 「よし分かった! もうわめくな! このメシ、決しておろそかには食わんぞ」 そう応えて、凶暴な夜盗団の襲来におびえる百姓を助けるべく、「腹一杯米のメシが食える」という、それだけの報酬に「命がけの、まず一人目の侍」になることを約束する。黒澤明監督のヒューマニズム! 世界に冠たる名作映画の歴史的感動の一シーンであった。 おととい深夜、日付変わって、正確にはきのう一時か二時という時間、何がその気にさせたのか(笑)『七人の侍』のDVD−Rをかけてしまった(笑)。 〈すこし見れば満足〉 それくらいの軽いノリだったが、流れる音楽の旋律にはさみ込まれ、ずるずる引きずられるようにして3時間27分の長丁場、集中して見入ってしまったのである。 あまりに有名な映画だから中身は無視して(笑)思い入れだけを書く。 公開は1954年(昭和29年)4月26日月曜日とのことで、1951年12月生まれの俺はまだ2歳。同時期『君の名は・第3部』が27日火曜日封切り。昔は火曜封切りだったのか? それより一日早いということは、「特別先行ロードショー」ということになるのか? (朝日新聞映画欄にて確認。コピーで見ると、すぐ下に大佛次郎作『その人』「夜光虫」の回が「ちょろっ」と見えてる) これがテレビ公開となると、うろ憶えだが(国会図書館まで行きながら、なぜ調べきれなかったんだろう)(恥)…… TBS(毎日放送)「黒澤明シリーズ」(全7回)にて第1部1969年8月18日(月)・第2部8月25日(月)に分けて放映。再放送を大晦日と翌年元旦にまたがる深夜枠で見て、音だけオープンリールテープ録音して以後繰り返し聴いたものだ。 ビデオがどんなに欲しかったか! といって簡単に買える時代ではなかったが(泣)。 ちなみに3回目以降は、『酔いどれ天使』(9月1日)・『わが青春に悔なし』(9月8日)・『素晴らしき日曜日』(9月15日)・『生きものの記録』(9月22日)・『どん底』(9月29日)とつづく。 1975年、テアトル東京でのリバイバルは70ミリ上映だったと思う。 1976年6月2日、9日、日本テレビ水曜ロードショー枠で前・後篇放映。 1981年、フジテレビのゴールデン洋画劇場放映の際は、放送直前に芥川隆行の格調高いナレーション入りオリジナル特報付。 1985年6月、宿願のレーザー・ディスク本体購入。それから5年—— 1990年、米国クライテリオンLD(すぐ上画像、ボイジャー社)購入(なお、この画像は左右さかさま、というか裏返し、反転のしまちがいだ)(笑)。 1991年夏、『八月の狂詩曲』封切り。 1991年11月リバイバル時は、銀座テアトル東京以来16年ぶりスクリーンでの再会だったが、計4回通った劇場は地元、浅草東宝は階段の上で館員に頼むのも億劫で、電動車イスで片道40分の道のり錦糸町東宝まで通って見た。 1993年11月、国内初LD(東宝)購入。 1998年9月6日、黒澤明没。 記事冒頭のセリフにもどると、映画はこの後、百姓にとって可哀想な場面となる。大事な米が盗まれたのだ。「だから、あれほど!」と怒る利吉(土屋嘉男)に、与平(左朴全)は「おら、あのカメ、抱いて寝てただでよー」と涙ながらに弁解、利吉の上げた手によって床にばらけた米粒を、一粒一粒拾って…… と、その床に硬貨が「ちゃりん!」と。若侍勝四郎(木村功)がめぐんだ銭だが、それをおし戴き、両手で拝む与平に、 「バカ、早くしまえ。先生がもどってくる!」 新たな助成を得て帰りかけた勘兵衛を気にして叱る。 おい、勝四郎。おまえは二十歳そこそこの若侍の設定だろ。対する与平はおまえの父親ほどの年齢じゃないか。それを「バカだ」の何だの、しかも床にぶん撒くとは何事。なぜ直に手渡ししてやらないんだ、と何度見ても腹の立つ。 いや、そう思えるくらい、リアリズムを追及する黒澤監督の冷徹描写ということだ。 そして、この場面が強烈に頭に焼き付き、頭から離れない所為だろう。いまでは食事のたびごと、ご飯粒ひとつ残せない自分がいる(マジ!)。 こうして黒澤がこだわった階級差に、ラストで勝利した百姓たちの田植え歌、生き残った侍をよそ目に活き活きと田植えに興じる姿を見て、アマゾンレビューは「それはないんじゃないの?」と怒る。俺も当初は怒った口だが、いま見返すと感想は違う。 百姓も侍も、両者の間には所詮は超えられない階級差が横たわっている。勝四郎に恋した志乃(津島恵子)の思いも一時束の間、冷たいというより所詮は添え得ない間柄なのだ。身分と階級差が厳然と横たわる戦国の世の体制をこそ責めるべきなのだ。 こうして『七人の侍』は重厚な余韻を残しつつエンディングを迎えるのである。 日本映画専門チャンネルが2011年5月3日放映した『七人の侍』——その音源は封切時はもちろん、何回かリバイバルされたものでもなく(多分)、国内盤LDに収録されたものとも違うソフトだ。 剣戟の際の斬殺音、斬れないまでも刀が鎧を叩く音、そして勘兵衛が引き絞って撃つ弓矢の放射音まで、はっきり聞き取れるほど新たに加えた新バージョン。これは、いつ売り出されたDVD(?)に当たるのか。 後出しのそんなビデオなど邪道、オリジナルこそ「ほんもの映像」とこだわる人の言い分こそ当然だが、やはり、テレビ時代劇に慣れた耳に、あの「びしっ」「ばしゅっ」という斬殺音は棄てがたい。 そして3枚目のすぐ上画像。本作における三船敏郎(菊千代)の存在は大きい! なりたい侍になれないキャラをコミカルに演じるムードメーカー。場面は出さないが目のまえで父母を殺され、遺児となった赤児を抱いて、「こいつは俺だ! 俺もこのとおりだったんだ!」と絶叫する。その全身演技に『七人の侍』の命、熱い映画エネルギーが発散していた。 アマゾンで期間限定プライス版送料共1927円。相変わらず高いと思われるだろうが、その値段に十分引き合う、『七人の侍』は永遠不滅の超名作だ!
by web_honta
| 2014-05-03 03:36
| 思い入れ映画10選
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