そのサイト主の友だちが、タイトルをハンドルネームにしたことから、「そんなに面白いのか、おい!」、「だったら見てやっか!」という興味もあって20タイトルBOX2本目として見た『007 死ぬのは奴らだ』だが……
「ここから始まるロジャー・ムーア」とばかり、一本だけのジョージ・レーゼンビーをはさみ、「やっぱり俺でなけりゃ」というわけでもないがショーン・コネリーの復帰、と思ったのも束の間、虫の息(笑)、いよいよにして「だったら俺が!」と出てきたのかどうかのロジャー・ムーア、8作つづいたトップがこの「007」だ。
しょっぱな、お仲間の諜報員が連続不審死(暗殺)を遂げたことから、復讐の意味合いも持つ007のお出ましとなる。最初の舞台はニューヨークのようだが、オカルトチックな展開もあってエキゾチックな香ばしさ、犯罪王ミスター・ビッグはじめ、敵は黒、黒、黒のオール・ブラック・パワー! それというのも、本作は1973年公開だが、1971年公開の『黒いジャガー』を皮切りとして、70年代洋画界を凌駕した黒人パワーの流れを組むもので、俺も同時代リアルで見てた世代だったが、二、三の作品をのぞき、ブラック・ムービーといってもほとんどクズばかりだった。それにあやかっての007だから、安易というか安直というか、8作目にしてこれだから、あとの10何作もお里が知れよう。これから見る立場としては「やれやれ」と溜息が出る。
黒人パワー(数だけ)全盛といえど、ボンドガールで目立つのはタロット占いを売り物にしたジーン・セイモアで、おいおい、こいつはれっきとした白人だぜ、その他おおぜいの黒人も黒人ボンドガールも、白の引き立て役にしかなってない。まことにバカにした黒人パワーもあったものだ。
007独特のコースターアクションも、最後になってやっと見られる程度で、何から何までショボイ展開の007だった、と、俺としてはボンドを誰が演じようが、せめて映画本体くらいはまじめに、ていねいに、面白可笑しく作ってくれよと切に願うばかりだ。
しばらくは別の映画でお茶をにごしたい。
そうだ! 初めて「寅さん」を買ったんだよ(嬉)。何だと思う? ヒントはマドンナの職業がプロ歌手ということ。題名まではともかく、相手役の歌手、それが誰か当ててみろ(笑)。
待て待て(笑)、ちょっと経って考えたけど、このヒントだけでは難しいよ、「寅さん」の場合は。1本や2本じゃないもの。だったら、もうひとつヒント。作品が作られたのは1983年ということ。これなら思い当たるでしょ。
答えは数日後。見た感想も書きたいからね(笑)。乞うご期待だ!(嬉々々)(画像はポスターの一部、って、こりゃヒントの出し過ぎだー!)(笑)