いやー、良かった!
しかし本篇終了後のスタッフロールに、音楽までクリント・イーストウッドが出ていたのにはおどろき、その才能の豊かさには舌を巻くほかはない。
なんとなく戦争映画を見たくなり、何年ぶりかで『父親たちの星条旗』(2006年)を見たのだが、132分すこしも気をゆるめることなく集中させられた。
映画好きなら誰でも知ってるだろうが、第二次大戦時の硫黄島攻略戦がメインテーマで、舞台は戦時だけでなく、戦後、画像に取り上げた写真について、戦時債を集め、戦争を継続するための「作られた美談(やらせ)」だったということにスポットを当てて、国策と個人の問題にも切り込んだ。
姉妹篇として『硫黄島からの手紙』があり、こっちは敵方である日本側視点から描かれ、俳優もそこそこの日本人役者が演じているから感情移入はしやすいかも知れないが、負け戦で結果は分かっているという意味ではなく、俺はそっちよりアメリカ側視点のこっちのほうが断然好きだ。
つい最近、「ハリウッドが作ってハリウッドが演じる独ソ戦」がご愛敬の(笑)『スターリングラード』も見たが、単純明快な「アメリカバンザイ」の戦争映画とは一風ちがい、これも面白かった。
はじめて見た時にも書いたが、硫黄島に向かう艦船から兵士がふざけて海に墜ちる。仲間は騒ぐが、艦隊司令は「編隊が乱れ、作戦に支障をきたす」と救助せず見殺しにする。そんな場面をわざわざ挿入するくらい、監督イーストウッドの肝はすわっている。
文句の付けようのない戦争映画の傑作だ。
てなことでクリント・イーストウッド詣でとなり……
3680円なら「いいか!」と思い、『ダーティーハリー』BOX買っちった! 全作5本揃いだ!(嬉)
追伸:早まったかもです(笑)。ほんとの映画好きならやめた方がいいな。単品で揃えた方が良い。
どうも安いと思ったら(笑)、スクリーンサイズはほとんどテレビサイズだし(映画はシネスコだっつうの!)(笑)、画質も、果たしてどの程度か分からないね。
ま、いいか。イーストウッド御大の顔だけでも見られりゃ(泣)……