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五味川純平作、戦争大河小説『戦争と人間』全9巻を再読し、三日まえ、ついに完読した。 これがどれだけ長い小説かというと…… 「400字詰め原稿用紙8000枚」という記述を読んだ気がしたが、それすら「見当がつかない」という人には、光文社の文庫版全9巻といったら分かりやすいだろうか。 第1巻491ページ、第2巻444ページ、第3巻478ページ、第4巻572ページ、第5巻436ページ、第6巻442ページ、第7巻380ページ、第8巻402ページ、そして最終第9巻514ページ(その内には各々扉と目次に6ページ割くものの)、これを総計すると4159ページという大部となる。 いやー、あらためて凄い小説だ!(驚) ちなみに去年は、トルストイの『戦争と平和』も読んだが(だからどうだ)(笑)、それよりは断然長いし、第一面白い!(『戦争と平和』は映画もつまらなかったが、小説はもっとしんどかった)(汗) で、『戦争と人間』だが、今回ははじめて読んだ時よりは感動が強かった。 下手な解説よりは下記サイトを参照してくれ(謝々々)。 ●参照サイト●●光文社電子書店本店ショールームから『戦争と人間』紹介ページ さて、この『戦争と人間』、そもそもの出逢いは映画からだ。 1970年、俺は映画館の大スクリーンで『戦争と人間』を見たのである。 出演者は浅丘ルリ子、吉永小百合、北大路欣也、高橋英樹、三国連太郎、加藤剛、芦田伸介、高橋悦史、圭に学という両山本(笑)、あとは岸田今日子、松原智恵子、佐久間良子、丹波哲郎、西村晃等々、錚々たる二枚目、正当派きれいどころから名脇役、悪役、くせ役まで……おっと「誰か忘れてないか」って? 忘れてるんじゃないんですっ! 一般には小百合ちゃん(いまやそんなお年ではないが)とか浅丘ルリ子とかがメインみたいだけど、俺のご贔屓は「梅谷邦」という全然別のキャラクターだった。演ずるは、和・泉・雅・子——この「和泉雅子」を百ぺん繰り返し、ここだけ大きく20ポどころか100ポくらいにしたいほどだ(笑)! 満州事変直前からはじまって、新興財閥伍代産業にからまる人々を主軸に、戦争に翻弄される人間模様が壮大なスケールで描かれる。小百合ちゃん、北王路欣也は伍代の兄妹で、父由介(滝沢)、その弟喬介(芦田伸介)の大陸への進出の野望、その尻馬に乗る長男英介(高橋悦史)は、企業家というより当時の軽薄な国民感情丸出しで満洲熱に浮かれ、順子(よりこ、吉永小百合)、俊介(北大路欣也)弟妹と対立。一方の弟・妹は友人・恋人という関係から左翼支持者・標(しめぎ)耕平(山本圭)にからんでいるから、アカ嫌いの兄貴とはウマが合わない。というより俊介は日本の大陸進出を侵略と看破して、早くから真っ向反対している。ために当局にも睨まれ兵隊に取られることにもなったのだ。 これが映画になると、 第一部「運命の序曲」 1970年/197分 第二部「愛と悲しみの山河」 1971年/179分 第三部「完結篇」 1973年/187分 一部ずつ各年度に分けて上映されたが、二部と三部に一年よけいな開きがあるのも予算の関係か。それにしても各々3時間(180分)か、それ以上の上映時間! あいだにインターミッションをはさんでの前・後篇方式だった。 当初は原作の最期(1945年=昭和20年8月の終戦)まで描くつもりだったが、資金がつづかなくてノモンハン事件(1939年14年5〜9月)で終えてしまったとのこと。 小説でいえば6巻の半ばだ。 その6巻では南京が陥落(南京虐殺場面は圧巻!)、東京も提灯行列か。そんな時、耕平(山本圭)が「アカ」で引っぱられた。順子(吉永小百合)との仲が引き裂かれた。 高畠(高橋幸治)はどうした。由紀子(浅丘ルリ子)とは、くっつかないのか? 趙瑞芳(栗原小巻)を逃がして特高に睨まれてるなら無理だろう。それより伍代家の女中をしてた苫(夏純子)が、出征した俊介(北大路欣也)を追って満洲にきている。そしていよいよノモンハン事件勃発。これが俊介を阿修羅に変える。事件が、というより、画家志望の俊介が尊敬してた左翼の貧乏画家灰山(江原真二郎)が傷つき、肩を貸して敗走する途中、1台のサイドカーが来かかる。 サイド席から降りた関東軍憲兵の誰何—— 「貴様はどこの隊か!」 「隊は全滅しました」 そう答えた俊介に憲兵はかんかんになった。 「ぜ、全滅とは何だ全滅とは! 貴様が生きとるではないか。 さては貴様ら、陣地を放棄して無断撤退したな? 最期の一兵まで踏みとどまって、なぜ陣地を死守しないのだ、弱兵どもめ! 無断撤退などするから、せっかくの作戦に齟齬をきたすのだ。 何をぼやぼやしとるか。そんなのはほっとけ。そのうち衛生兵が収容するだろう」 そう吐き捨てて俊介を怒らせる。 上官だろうが何だろうがかまうものかバカ野郎。どうせソ連軍に囲まれ、やがて間もなく死ぬ身だクソ野郎。抗命罪に問われるまえに貴様が道連れだこの野郎、とばかり目を吊り上げ、銃口を向けつつ迫った。 「お聞きします少佐殿、自分の兵はどこにいますか? 自分の連隊はどこにいますか? 自分の所属していた、全滅した部隊が今どこにいるのか教えてください少佐殿!」 なおも迫って少佐を「たじたじ」とさせる映画のラストシーン近く、権力の横暴さにやられっぱなしできた観客にとっても唯一溜飲がさがる場面だったが(笑)、これが小説では6巻半ば過ぎである。 小説と映画の違いはもちろん時間軸の違いもあるが、物語全体の構成が大きく違う。あつかわれる史実の描写度が圧倒的なのだ。 小説にあって映画では数行程度、ほんの紹介でしかない「二・二六事件」と「南京大虐殺」が、原作である光文社版文庫本では四〜五巻にまたがっている。二つの流れを通して軍隊の残虐性を際だてたのには舌を巻く。 これがため『戦争と人間』は、ネトウヨの「悪書」指定(笑)。俺は『戦争と人間』を読んでる間中、随所で〈この本のどこがネトウヨが悪書とする所以か〉ということを意識的に考えながら読みつづけていたぞ。 こんど読み直して決定的に見なおしたのは梅谷邦の存在だった(画像右)。 貧しいなかからせっせと貯金し、やっと買った靴を持って雨の中を裸足で歩いている邦を俊介が発見する場面がある。お金持ちの伍代さんだから、さぞや「しみったれた奴だ」と軽蔑されるのを怖れて困っていると、「君は偉いんだね」と、この人は全然別の面をこどもの時からずっと見てくれていたんだ。その子供の時には富士山に段々を付けた絵を見て、「子供だって間違ったことを描いてはいけない」と真剣に評した俊介さん……。 余談だが、俺は奇しくもおなじ監督となる名作二本の、『キューポラのある街』(1962年公開、吉永小百合主演)よりは『非行少女』(1963年公開、和泉雅子主演)のほうが好きだった、という事実もある。それはともかく本作における邦も女として可愛いいだけではなかった。 父の仕事の関係でずっと満洲暮らしの邦は、金持ちのうえ、東京暮らしの順子と違って、社会を見る目もずっと肥えていた。その粗暴さに毛嫌いしつつ、戦争で父を亡くした大塩雷太という男を子供の時から同情的に見てきた邦だが、その雷太に力ずくで犯されたことは生涯最大の傷となった。しかしそれを克服して単身対決するまでになる。満洲伍代の一翼を自認する喬介(芦田伸介)にさえ、堂々と戦争批判して舌を巻かせるくらいなのだ。 この邦が心身とも滅びることなく生き残ったことが唯一の救いだろうか。 ●アマゾンリンク●●当記事を元にしたアマゾンレビュー(アマゾンからの依頼にて9月16日投稿)
by web_honta
| 2013-09-07 12:12
| 戦争
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