あ! いま、きんぴらにはいってた唐辛子をまちがえて丸ごと食っちまった。ひえーっ、かれーっ!! 『華麗なる賭け』だなって、バカな駄洒落とばして、それにかけてというわけではないが(笑)きょうはとびきりの辛口ネタ。
映画はヘンリー・フォンダでも思想性はどうとか、しかし、息子や娘のラジカル思想、左翼的なのは昔からいわれてた。そのうち、娘のジェーン・フォンダは俺には青春時代の萌え系毛唐女優のひとりだった。
『バーバレラ』は映画誌などのひきあいに出される写真ほどエロくはなく、むしろナンダカナー系だったが、西部劇の『キャット・バルー』や、バネツサ・レッドグレーブと共演した『ジュリア』は良かったし、ジョン・ヴォイトが車イススラローム(前輪上げ)を見事に決め、ウソと見かけ倒しの日本の障害者映画とのちがいを歴然とさせた『帰郷』への出演では俄然真価を発揮してくれた。
しかし、ポーの3つの短編をつむいだオムニバス映画『世にも怪奇な物語』第一話「黒馬の哭く館」(ロジェ・ヴァディム監督)での伯爵令嬢は俺のチンコを直撃してやまなかった(笑)。あんなジェーンにだったら鞭でも電気ショックでも受けてみたくなる(笑)。
『チャイナ・シンドローム』は社会派も社会派、日本でならあと100年経ってもつくられないだろうというくらいの、1979年3月16日公開の反原発映画です(笑)(ジェームス・ブリッジス監督)。
ジェーンの役どころはテレビ局の女性リポーターで(誰だ! 女子アナなんていってるのは! そんなバカじゃない!)……
そして本作にはビッグ級の俳優がもう2人助演をつとめるが、カメラマン役のマイケル・ダグラスはあたりまえすぎてどうでもいいのだが(笑)、おれのおすすめは原子力発電所の中間責任者を、本来のコミカル演技をいっさいなくしてシリアスに演じきったジャック・レモン! この映画は彼1人の力演で支えられてるといって過言ではない。
なにげない原発ドキュメンタリーのつもりが、その過程で偶然事故を嗅ぎつけ、さいしょはスクープ狙いのつもりで乗りかかったものの、とんでもない事故に発展して生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされる。そして、原発側の隠蔽工作に抗して、捨て身のジャック・レモンと、なんとかこれを放送に乗せようとマイケル・ダグラスと3人知恵をはたらかて虚々実々の賭けにでるのだ。原発事故と隠蔽工作、抹殺指令という三つどもえの危機のなか、せまい原発管理棟に閉じ込められた内と外との攻防が息詰まる迫力だ!
最初に、映画公開年とともに日時まで紹介した。それというのも、このわずか12日後の3月28日に、後世、チェルノブイリ、フクシマとならんで「原発3大事故」と称せられることになるだろう一つの、スリーマイル島原発事故が起きた日だからである。
●参考リンク−1●●[ウェブしんぶん赤旗]から
『米 34年ぶり原発認可 スリーマイル後初 “福島の事故黙殺” 規制委 委員長が反対』
「福島の事故黙殺」というより、福島の事故にあてつけての方針としか思えない。分かるだろう? アメリカという国がどんなに冷酷な国か。自国の原発推進政策(輸出ふくむ利権まみれ)のためなら、子分国が1個くらい滅んでも歯牙にもかけないのだ。
ところで、わが東京の石原閣下が原発住民投票を否定して、「条例なんかつくれるわけないしつくるつもりもない」「原発も原爆のトラウマ、みんな一種のセンチメント」と一蹴、「人間が技術を開発し、挫折や事故を体験しながら克服することで文明が進歩してきた」(共同)とたいした鼻息だが、原発と喧嘩して勝てると思ってるからおめでたい。
そして、ボロがぞくぞく出てくる。
「原発作業員 身元調査を義務付け 核テロ対策を強化」(ウェブ東京11日朝刊)ってんだが、気まぐれな人間相手に、こんなことが完全管理できると思ってるのか。どんな形でも暴走するものは暴走するんだよ。安全な管理とは災厄の元となるものを除くしかない。そんな簡単なことも分からないのか。
バカとしかいいようがない。