また、懐かしい映像を見つけた。
鷲尾いさ子の、高校生くらいの時の姿が見られるNHKのドラマ『ばら色の人生』で、時刻表示の字幕が「2:15」となっていることから再放送の録画だとわかる。
鷲尾が演じる少女・さち子は人間ではなかった。人間の、女の子の姿をしているが、どこかの星から地球に落ちてきた少女で、故郷の星には大好きなお母さんもいた。
悲しい時、さびしい時、人知れず夜空を見上げてお母さんを偲ぶ。なぜ、そんな思いをしてまでと思うかも知れないが、彼女の星ではいい大人になるためには、何かいいことを一つ成し遂げなければならないのだ。
さち子の場合、それが地球の、日本の、さち子が降りて接することになった人々に幸せをもたらすことだったのだ、というようなあらましが物語の骨格だったと記憶している。
そうして毎回さまざまなエピソードに接して周囲をにぎわし、また、自分自身も成長していくというストーリーで、いかなる困難も困難と感じず発する「平気です、平気です」がさち子の決
めゼリフとなっていた。
じつはそのまえ、エロ動画に飽きて(カッコつけるわけではないが、エロ動画なんてそれほどの刺激もなければ、もちろん得るものもなく、すぐ食傷する)、錦チャン映画をゲットして10分弱の名場面を見ていた。
かねて自分の中では股旅映画ベスト3として『瞼の母』『関の弥太ッペ』『沓掛時次郎 遊侠一匹』をあげ、人に勧めたりしていたが、その内の後者『〜時次郎』を、ビデオがありながらユー・チューブで懐かしんでいた。
それから検索で「中村錦之助」と入れてあれこれタイトルを眺めていたところ、『ばら色の人生』に当たったというわけだ。
最初はまちがいかと思ったが、すぐに思い出した。そうだ、このドラマには晩年の錦チャン(萬屋錦之助時代の)が出ているはずで、他にもたしか「芸術はバクハツだ!」の迷言を遺した岡本太郎も出ていたはずだ。
浦辺粂子は火事で焼け死んだのだったなあー。古尾谷雅人は自殺したんだなー。中村勘九郎(現勘三郎)は石原慎太郎支持を表明したことで、人間としてはとっくに逝ってるし……(笑い)
あー、ビデオで残しておくべきだった!
註:
動画リンクを貼りましたが削除されたので除きました。
代わりといってはなんですが(笑)、主題歌の音源サイトを見つけたので貼ります。ただし、これもいつ消されるか分かりません。
●主題歌サイト●●ユーチューブから『あの娘がほしい / The東南西北』