鈴木清順も分からない映画を撮ることで有名だ。
しかし、『けんかえれじい』という名作を生んだことで若松孝二とは一線を画した。『けんかえれじい』を記憶の隅にとどめるかぎりにおいて、『河内かるめん』や『東京流れ者』も面白いのではないかという期待を抱かせてくれる。
その延長に『ピストル・オペラ』があったとしても容易に許してしまえる。
この映画もそうだ。
なにより、若き日の野川由美子の〈体を張った〉“肉体演技”に目も心も魅了される。
●特押しリンク●●[
レスビアンSM研究所]から
『鈴木清順が描く「肉体の門」のリンチシーン』
お次は、たいへんきれいなユー・チューブです(ブラウザは、だまっていても別ウィンドウが開くエクスプローラかサファリ推奨)。
英語の字幕があります。
それをもってしても口惜しいのは、なぜ日本人の手でこれを上げる人がいなかったかということです。
日本の映画も文化も、それをたいせつに思う心が日本人でなく、外国人であるということにいつも歯がゆく口惜しい思いをさせられるのです。
●映画リンク●●ユーチューブから
鈴木清順監督『肉体の門』(1/6)